気が付けば、この時間の外の空気が澄み切って感じる季節になっていた。
丑三つ時とまではいかないいつも過ごすこの時間、素朴に感じる「不思議」な時間である。気が付けばなんとなく一番頭のさえるこの時間に、集中して明日以降の未来に対しての明るさや暗さを色々とシュミレーションを繰り返し、ひとつの小さな結論にたどり着く。もしかすると辿り着いていないかもしれないこの連続した空間は、これもまたこの時間の楽しみなのかもしれない。
これから自身を襲う色々な出来事を、自然にそして全身に吸収できるよう、今のこの時間は淡々と与えられるべき物なのだろう。