Merry Xmas

数年来の贖罪の時間を過ごすべく、例年通りの人格形成の主たる要因の元となる某所へとケーキの配達に早朝より早起きを敢行する。

何も変わらない・・・恐らく変わることは不可能なのではないかと感じてしまうほどセオリー通りの一昨晩からの時間を過ごす・・・。

午前3時過ぎのサロンを、四方や想像もしなかった・・・いや、粗方の想像通りなのかもしれない、ぶつかるべくしてぶつかった諸問題の議論に没頭し、帰宅のマンションの異常なほどに澄み切った静の空間にヒーターを入れ、普段より早めの寝起きの為の若干のアルコールと共に、普段感じない寝つきの悪さを繰り返し、静の闇に鬱積する何かを抱えた自身の意識もろとも恐らく静かに融けていった。

8時前の・・・普段は決して知ることない朝を克服すべく、少し長めのシャワーの音に全身を傾ける。

気が付けばぜっ不調の・・・自動車のステアリングを悴んだその手で握り締めた先は、時折まばらに落ちてくる白銀の子供がフロントガラスにぶつかっては消えていく・・・無意味に静かな車内を過ごす。

ほぼ通年と変わらないこの25日の生活パターンは、自身にいったい何を齎してくれているのか・・・。

決して清廉潔白ではない・・・恐らく多くの犠牲を強いた自身の贖罪の為の時間なのか、それとも、この贈り物を受け取る子供たちがいるこの場所に、自分自身も再び戻ることが出来るのだろうか自問する為なのか、複雑な思いに見送られ、その場を離れるしばしの間、自身の意識を占有した。

行きよりもさらに降りしきる白銀の子供たちは、そんな占有された複雑な大人の感覚を察するかのように、うす曇の空からさす薄日のように晴れ晴れとした感覚を与えてくれた。

いつまで続くのだろうこの普遍的な朝の時間は。

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