日々すれ違い、行き交う多くの人の波に偶々遭遇する心地よさ・・・・それが出会いの瞬間なのだろう。
ある種、定められているかのようなこの偶発的な波長が、有る時はビジネスの相手であったり、有る時は人生のパートナーで会ったりと、すべての瞬間瞬間のわずかの隙を縫ってその固有の波長と戯れぶつかり、又過ぎ去っていく・・・。繰り返されるこの事象に時折嫌気が差しながらも、結局自身に組み込まれる独特の追い求める性の様な物でその瞬間を多い尽くし、又求める。
果てしなく続きそして繰り返されるこの連続した時間は、十分自身の術中に把握されるべき物なのだろうが、如何せんそれらの多くは、その術中にはまられ続けるだけである。
2次元的画面では重なり合い、3次元的空間ではすれ違い、その先の空間では複雑にあいまみれ・・・果て度なくその距離感がつかめずに居る。
可能な限り近づきたく想うその次の瞬間、それは意図せぬ方向に存在しやしないかと言う、自己否定的な意識や相手を労わる想い等にかき消され又地団駄を踏んでしまう。
闇雲にそれらの多くを意識するほど、その存在する空間での距離は果てしなく、又自身を深くへ陥れる。