祝日の過ごし方

連休最後の今日も、希望と脱力感との戦いの連続であった。

昨晩深夜の、M部氏との密会の後、漆黒の田舎道を駆け抜けるドイツ名門の出の自動車が忽然と其の脈動を停止した。
朽ち果てかける意識の中、某大手ロードサービスへの緊急出動要請のコールをし、まったく身動きすらしない漆黒闇に、しばし意識を置き去りにする。
数十分後、自身の状況に相反する爽やかさの救援隊より給油を受け、他愛も無い無味無臭の時間を過ごす。

部屋の鍵を開錠した頃、時計の針は午前4時にまもなく届く頃であった。

・・・・・連休最終日、数台の納品を弊社にて繰り返し、旅立つ彼らに新しいオーナーの為に、更なる利便性と其の飛躍の陰の立役者としての役割を期待し、しばし繰り返される悦びの時間を過ごす。

午後11時前のこの時間、残業を続ける社員を前に、突然自身に襲い掛かる頭痛を克服すべく、オフィスの中と、少しだけ肌寒い不夜城の薄明かりの下、重い頭を冷やしつつ、希望ある彼らの陰の立役者としての、自身のモチベーションを高めながら、まだまだ終わりの見えない今日の業務を黙々とこなす。

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