数日間の突然の寒さに随分と身をすくめてからの卯月の好天。
少し汗ばむ程度ではあるが、やがてくる暑さを予感させるのには十分なほどの暑さである。
決算までの折り返しの月、、、普段であれば、改めて薄らぎ行く油断を引き締めるための区切りの月だけなのだが、旧知の友人たちの栄転の区切りに半期の折り返しを多少意識しない数日を過ごした。
10代の終わり、学友たちとの自意識過剰なほど社会という不安の中に放り出される感で散り散りになった別れ。それは永遠の事のように相手の不安なのか自分の不安なのか混同するほどの寂しさ。例えそれが、ほんの僅かの別れであっても。
それから四半世紀。
多少なりとも生きながらえさせられた自身があるからか、案外受け止めることが容易になった気がする。
それでも変わらない心の奥底の僅かからは、あの当時の相手に対し当時の背丈の自身の心を重ね合わせ、余計なお世話の説法を解く。
烏滸がましいほどの目線から、、、
それでも伝えたい僅かに残る自身の心の蟠りを、相手の向こう側のあの頃の若者へ。
若者と初老、狭間にある盾と矛