賞味期限寸前の頂き物のビールには、何か特別な効能があるのだろうか・・・・。
薄氷の張る社の外の車たちに、改めて現在設定された季節を感じる今日の一日の終わりもまた、ひたすらと数字と対峙する時を過ごす。
突然にモードを切り替えられる電話の呼び出し音・・・・其の向こうには明らかに酔いどれの饒舌な響きがこだまする。
不謹慎にも、別室で飲み始めてしまう自身・・・。
放り出される言霊の大部分は、自身の置かれる日々日常で押し殺される、云わば、「放送禁止」的音であり、それはそれとして、良しとし、しばし堪能させていただいた。
直視すべき現実を遠めに見れる気がする・・・不必要且つ不可欠な・・・・与えられるべくして与えられるこの瞬間に巡り会えた事に、感謝の念を抱き、今日は社に宿泊することを選択する。
酔いどれのひと時は、走り去る閃光にも似たヘッドライトのイエローバルブのように・・・・。