連休中日の今日は、ものすごい蒸し暑さとの共存を強いられる一日であった。
それは蒸し上がる寸前のPITにて、一本の電話が引き起こした出来事であった。
久しく連絡のあったそのお客様は、現在連休と言う事もあり家族で旅行中にメカニカルストップに出会ってしまった。とりあえずの可能な限りの応急手段を伝授するも、全てうまく作用せず・・・。
この近代文明において、且つ、色んなインフラが十二分に機能するこの世の中でも・・・例え、電話口の向こうの声がすぐ近くに感じれても・・・。
それは、すぐに行動に移ることを躊躇せずにはいられなかった理由が存在した・・・。
それでも何とかスケジュールを調整し、英断を下すことに要する数分間・・・。
天草四郎で名を馳せるその風光明媚な町も、今の自身に感じるれる事は、片道2時間という緊急出動状態であるという事実だけであった。
頼っていただける喜びと、有限である、1日と言う時間の概念に苛まれながら、数時間後には弊社H坂氏も無理やりに、無事に現着する。
・・・社を目前にした帰路、突然積載車を襲う振動に虚ろな意識が奪われる・・。
・・・パンクである・・・。
・・・静かに、そして淡々と流れる時間と一緒に黙々と行う交換作業。横を走り去る自動車が発するエンジンノイズが、何時に無く、攻め立てられるような後ろめたさの何かである様に感じるのは気のせいだろうか・・・。
こんな些細なことに、色々な葛藤を覚える自身の成長の浅はかさに苛立ちを覚えつつ、蒸し返すような暑さの暗闇に、時の神の悪戯を恨めしく想う。
こんな因果な出来事に端を発し、改めて相反する心理状態を想像するのは比較的容易で、お客様の中に存在する我々の存在の偉大さを、今だけは自身過大に再発見させていただいた・・・。
そんな「ミイラ採りがミイラ」に成り下がった一日であった。