数日前に受けた、深夜の追突事故より数日が過ぎいよいよ私の頚椎もうなり声を上げ始めた。
今日のスィエルヴワテュールは、比較的気象庁発表の予報に近く、始まりより底冷えする一日である。
一日の始まりにふさわしく、納品の為当地より山手のU山様の別荘まで納品である。U山様には、私が何も知らない無垢な頃からかわいがっていただき、今回で3台目の納品である。
合い間のしばしを暖炉の前でお話しする其の様に、自身の人生観と私の経験しない擬似空間を体感させていただき、しばし静かに暖を取らせていただく。
それにしても、いつ伺っても静かさと言う名の音楽を楽しめるここの場所が、如何に自身が殺伐さに全身を汚し、日常と言う日々を過ごすのかと漠然とし、そんな時間に吸い込まれて行くこの時の過ごし方が非常に羨ましく感じてしまう。本当の自身は何処へ・・・。
10時32分発 熊本発博多行きの特急に飛び乗り、車窓に流れる逆行する時間を眺めつつ一路小倉まで・・・・。帰りはあのスリーポインティドスターをフロントマスクに冠する質実剛健さに、自身の相反する思想概念を重ね合わせ、160キロオーバーのクルージングを楽しんだ。(これはフィクションです?。)
時間の記録を残せないほどの疲労と、アドレナリンの枯渇に朦朧とした身体に鞭を打ち、すでに始まり始めた今日と言う時間に現実を覚える。