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Yes We can

 つまらない流行言葉のタイトル通り、13名での小旅行と洒落込んでみた。

 タイトルとは満更距離感も無く・・・・そんな「破壊と創造」を共にしてくれるスタッフとその家族共々、所謂「慰安旅行」風な旅は始まった。

 目的の地は・・・ずばり「小浜」「OBAMA」である・・・・。

 島原半島の長崎側に位置する、古い歴史のある湯治の地へは、当地の海の玄関よりフェリーで約1時間、送迎のバスで1時間の合計2時間くらいの道中である。

 この法人が設立され4年目・・・やっと辿り着いた小さな精神安堵の行く末の・・・・大英断での旅行にしては、本当に小さな・・・・小さな「旅」ではあるが、壮年期までに経験した多数の「大旅行」と比べても遜色の無い、むしろそれら以上に違った充足感と安らぎを終日心に感じるのには必要十分な決断であった。

 道中の・・・解け行く雪解け後の夕景色に重ねる万感の想いは、視覚と言う立体交差の情報を通じ、次から次に自身の痛んだ心と、走馬灯を垣間見るのに似たこの旅と無関係の愛情浄化の精神世界へと自身を誘い続け、追憶の先に願う新たなる創造主の再来を夢見させてくれる・・・。

 他方、旅先の旅館風ホテルでは、はち切れんばかりの若さを有する仲間たちと、少量ではあるもののアルコールに溺れ、湯を楽しみ、場末の鄙びた定番の歓楽街を闊歩する・・・。
 すべてがパーフェクトといかないところもまた、今の我々に相応しく・・・しばしの安息日を共有する。

 この旅が、我々にとって「どの位置」に存在し、これからどこに向かおうとしているのか・・・・在り来たりなそんな言葉が心を翳め、少なくとも自身にとっては十二分な時間であった。

 「Yes We can」つまらない駄洒落は満更でもないのかもしれない・・・・。


 

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