- 2009-01-12 (月)
- Ordinary Ciel Voiture
1月もすでに全力で・・・いや、少しだけ異変の起きた時間を過ごす此の頃である。
本格的な「雪」に逢うのは、久しく意識しないほど今日の「雪」は降り続いていた。
足元の慌しさと、これから訪れる今より先の予期できない時間に翻弄されがちな・・・そんな「普段」のはずなのだが、今日のこの「雪」には、人並みな・・・素敵な時間を想像させてくれる。
立てたコートの襟の・・・ほんの僅かの隙間を縫って吹き込んで肌に触れるその白い結晶は、到底自身のコントロールの及ばない遥か別世界の彼方から、ものすごい分母の桁の僅か一つの「偶然」としてきっと此処に・・・この身に辿り着き・・・その存在を無意識以外の「必然」へと誘ってくれる。
それは、たったの一瞬にとどまらず、次から次へと・・・その存在を忘れさせないかのように、ただの単一的な時間の流れを連続した時の経過へと変化させていく・・・。
しばし・・・、無意識から意識する存在へと変化しかけた頃・・・・其れはフッと降り止んで・・・・自身の意識をいつの間にか、又違った時へと奪い去っていることを意識させられる。
窓の外から見つめる「その」一つ一つの群れたちも、決して直接触れることのないその存在たちも、それはそれで、儚い位に愛おしく・・・ついつい慌ててこの身を不意に任せてしまう。
慌しいだけの・・・そして可能な限り無機質でありたいと走り続けた今までの時間が、今までは・・・これからは少しだけこの「雪」のように素直にそして自然体で・・・複数体でありたいと願っている。
在り来たりな・・・「触れては消える・・・」 シンプルに意識するそんな時間を共にする。
もしも許されるならば・・・今はこの「雪」に触れ続けていたい・・・降り続ける間の可能な限り・・・。
睦月の今宵は、少しだけ優しくあり続けたい・・・降りそそぐこの「雪」のように・・・。
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