- 2006-10-01 (日)
- Ordinary Ciel Voiture
週末前の訪問のみが許される、自身の「可愛がって」頂く方の下へ・・・・季節はもう爽秋である。
自身がこの職業に始めて就いた頃・・・・恐らく今から約7年近く前の1997年頃だと記憶している。
折に触れ登場していただく氏とその奥様には、本意かどうかは別にして、事実6台目の納品だと記憶している。
そのタイミングが又実に絶妙で・・・これは自身の潜在的持病の発症であったり、又ちょっとした「何か」のタイミングであったりと・・・・伊達や酔狂では決して演出できないものであると。何時も納得させられてしまう・・・。
・・・スウェーデンが誇る、フライイングブロックのその重厚な品格と、現代の超テクノロジーが置き去りにしてしまった、明らかに人がデザインしたその車体は、自身の不明瞭な記憶のとは裏腹に、案外軽快な走行能力を有し、何の何の・・・・まだまだ存在価値は十分である。
ということで・・・・。
納品は程ほどに・・・・久しくの固い決意と共に、普段はかなり正確らしい生活パターンを乱すべく、芋焼酎の酒の肴に、いろんな話を聞かせていただく・・・。
自身は不思議と、何時も氏の前ではどうにも太刀打ちできないらしく、相変わらずの氏の冗舌ぶりに、ただただ首を縦に振り、かなり癖のきつい前述の焼酎に、喉を繰り返し潤し続ける。
闇が進み、アルコールによって新陳代謝が良くなると、放り出される言葉達も非常に乱雑に感じてきたり、部屋全体を覆う空気感も又独特になり、自身もかなり悪態をつたのではないかと反省したり、吐き出したかったのかと納得したり・・・・これも氏の持つ力なのであろう。
何だかんだで、氏を道ずれに午前2時過ぎの消灯の時間まで、精一杯心許される時間を過ごさせていただいた。
ふっと・・・・所彼処に、隙の出来る中途半端な自身の人生観を見透かされ、それに・・・何故かしら感謝の念を抱いてしまう・・・・何れにせよ、自身の一番愛する季節「秋」真っ只中のどうしようもなく心地良い山奥の秋の夜長。
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