- 2006-07-15 (土)
- Ordinary Ciel Voiture
4時過ぎより、弊社H坂氏と共に久しく過ごす逃避行・・・・
連続する理想と現実を敢えて乖離させるべく・・・必要悪の午後にひと時の最終到着地は「大分県佐伯市」・・・隣接する・・・それほど大きくない漁村の町へと数時間である。
出発直後のスコールは、俗世間の埃を洗い流すのには十二分すぎるほどで、瞬間的に眼下に注ぐ夕焼け色の薄化粧を心に留めるべく意識する。
どれだけ大義名分を振りかざしても、結局は叶わぬほどの強大な、感覚的広大な山の裾野や、偉大なほどのモチーフとして君臨する・・・、雲海にも似た山間の抜ける様の空気感も、すべてはひと時の・・・瞬間的な副作用である。
予定より少し早めに現着し、お客様宅で望む初対面のご挨拶に始まり・・・・・数時間後に交わすその深層心理は、やはり我々が携わる「職域」での最大の山場でもあり又、至福の恍惚とした瞬間でもある。
素晴らしい・・・・ただひとえにこの言葉がぴったりな数時間を堪能する。
岐路を託すドイツ製の自動車も、草臥れ欠けた月並みの時間とは裏腹に、その恍惚さを運ぶ「道具」としては申し分なくその職責を全うし、無事にオフィスの入り口まで我々をエスコートしてくれる。
時に・・・・時に恍惚なひと時の出来事である。