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英国の長い夜

 ビジネスとは、天性に逆らうべからず物なのだろう。

 この時差に体が慣れ親しむ頃に、最終日を迎えるこの哀しさに何時も時間が有限であることを実感してしまう。
 そんな最終日、お世話になりっ放しの氏と過ごす最後の夜である。マーケットの云々以上に興味をそそるもの・・・・、やはり人となりと言う部分だろうか・・・。

 終日何をして過ごした数日かというと、どれもこれも即日回答の出来ない抽象的な出来事と経験の連続である・・・・。つまりは、・・・・・何なのだろう・・・・何を出来て何を出来ないのか・・・・それ以上に肌と感性で感じてしまうものの方がその大勢を占めてしまうこの現実が、自身の能力が如何に理論的でないかということそのものの現れである。
 PUBで飲む伝統的なビタービアのせいか、はたまたホワイトワインのせいか・・・・思考はすでに自身の価値観と全然別のものと成り果ててしまっている。

 帰国後の日本も、この国の冬と同じくらい寒いと伝え聞く・・・・

 さぁ、明日は帰国の途だ。

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