- 2005-09-09 (金)
- Ordinary Ciel Voiture
成田発シドニー行きJL771便21時10分発・・・・空港チェックインカウンターの時計は20時50分前であった。
予想だにしない緊張感に包まれる「急行 成田行き」という名の各駅停車に揺られること2時間弱・・・、後半は、どうしようもない時間の経過と、まぁ何とかなるだろうという、お客様至上主義の日本経済の良心に期待し、すべての命運を列車に託し・・・・何とか出発の途につけた。
ほとんど時差の無い国ではあるが、何かと心身ともに消耗戦の様相をかもし出す一日である。
シドニーでの数泊を過ごす宿は、すごく・・・・ハハハ・・・忘れかけていた海外滞在の本質である(私の中だけで・・・)。便利さという現代文明から忘れ去られた時間の存在する空間・・・・そう例えるほうが、当たり障りの無いほどに・・・質素である。
一晩過ごせば都であろう・・・。
天井より下がるシーリングファンの影を照らし出す、不器用なほどに真っ白の壁と天井、3畳あるかないかの其の部屋の照明をつかさどるのは、両開きの木製の開き戸に填められた上下の角の取れた、少し薄汚れた透明なはずの窓ガラス、ルームナンバー216Aの意味が、今なんとなく理解できた気がした。
Aは、もともと一部屋続きだった空間を均等に3分割したであろう、オーナーの優れた経済乗数理論が存分に証明された・・・・すばらしい空間利用術である。
そして何よりも・・・前述の通り、決していやみでないところが・・・らしい のである。
とりあえず・・・当て所ない、軌道無修正のたびが今日始まった。
- Newer: 意外に動ける・・・?
- Older: 離陸不可能