- 2005-07-18 (月)
- Ordinary Ciel Voiture
やっと地に足が着いた・・・。費やした時間が報われる瞬間である。
この場をお借りして、何度か紹介した嫁入り前の愛娘が、ついにロードテストの段階までこぎつけた。
その名は、「RENAULT 4 GTL」・・・。哀愁の名車である・・・。
ボディー総てのオーバーホールに始まり、キャンバストップの張替、エンジン・トランスミッションの脱着、各部のシール交換、キャブの調整・・・etc
・・・そう、この「etc」が最も表現の難しい、まさしく試練の連続作業であるのだが・・・。
当たり前の・・・目の前のその静かな脈動を肌に感じ、それが彼女に与えられる約束された運命であったかの様に・・・。
取り外し、そして組み付けたパーツの一つ一つ、螺子の一本一本が、以前と変わらず元の場所に理路整然と組みつけられるその姿が・・・、誰も気づくことの無い・・・、全て当たり前の必須工程が、今以上今以下で無い・・・、当たり前さが妙にくすぐったく感じる。
日常の時間のほとんどが、今以上という、究極至極の要求が前提の事後報告として費やされ、作用し続ける毎日の中で、少しだけ素直に・・・そして無邪気に喜べる、そんな瞬間である。
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