- 2005-07-08 (金)
- Ordinary Ciel Voiture
動くたびに体中が蒸蒸する中、今日はルイ・ルノーの子供達との語り合いの時を過ごしていた。
それでももう、十年近くの時を生きながらえてきた自動車であるから、その存在としての彼らも、人間年齢的に換算するとかなりの高齢なのだと思う・・・。が故に、・・・・こんな持病もじりじりと現れだす。
発表当時の彼らは、ヨーロッパでのセンセーショナルなデビューとは裏腹に、此処日本では、経済の私欲という時の狭間にに翻弄され、時間差での発表が成された。
搭載された、「イージーシステム」は、決して当時でも新発明的なものではなかったが、このメーカーの生み出す独創的なデザインだとか、実用的なパッケージングだとか・・、複合的に目新しかったように感じ、多くの人がその魔力の虜になった。が、原産地はフランスということもあり?何かと私惑の輪を愛好家の間に広げていったものである。
今日自身の手で行われた施術も、伝統的手法にのっとり淡々と行われ、無事に完了した・・・。つまり、「イージーシステム」といえば知る人ぞ知るという感じで・・・。
時折背中に当る雨粒に心地よさを感じながら、新しいユニットへ命を吹き込むべくテスターよりコマンドを入力し・・・・、もうしばらく戻ってくるなよとの願いも一緒にデータと化し作業は完了する。
日々入れ替わり我が社のガレージを訪れる彼らの多くが、何時までも・・・、あてどなく続くかのような時間の狭間を無難に走り抜けれるよう・・・・油まみれの手のひらに願いを込めて・・・。